- 2026年9月14日
- 2026年9月13日
インフルエンザについて➂ 予防接種は有効か
インフルエンザウイルスにはA型とB型があります
インフルエンザは、主にA型とB型の2種類が季節性流行を起こします。
●A型
- 毎年ウイルスの表面のタンパク質(抗原)が変化しやすいです。
- ワクチン予想の当たり/外れが多く、流行しやすいです。
●B型
- A型より抗原は大きく変化しません。
※稀に、B型と抗原が大きく変わり、大流行を生じることがあります - ワクチン予想の外れは少なめで、A型より流行の規模は少なめです。
- ワクチンの免疫効果が弱まってくる、遅い時期(2〜3月)に感染しやすいです。
つまり、インフルエンザは大きく分けてA型とB型が存在(A型とB型にも複数の種類があります)し、毎年どのような種類(抗原)が流行するかが異なります。
なぜ毎年予防接種をする必要があるのか
インフルエンザワクチン(予防接種)は「毎年接種すること」に意味があります。理由は大きく3つです。
理由①:抗原が毎年“少しずつ変化”するため
インフルエンザウイルスは、表面のタンパク質(抗原)が毎年少しずつ変化します。これを抗原変異と呼びます。そのため、去年のワクチンで作られた免疫が今年のウイルスには十分に合わない可能性があります。
この抗原変異に合わせて、ワクチンの中身が毎年作り直されます。
理由②:免疫の効果が時間とともに弱まるため
インフルエンザワクチンの免疫効果は、あまり長持ちしません。約5〜6か月で徐々に低下していくと言われています。
※インフルエンザの流行状況によっては、秋に予防接種を行い、当初の感染を免れる/悪化を防げても、免疫効果のピークが過ぎて2~3月頃にインフルエンザに罹患する可能性があります。
理由③:A型・B型どちらが流行するか毎年違うため
抗原変異に伴い、ある年はA型が大流行し、別の年はB型が流行することがあります。
ワクチンはWHOの推奨に合わせて、流行が予想されるA型2種類+B型2種類の「4価ワクチン」で作られているため、毎年接種することで その年の流行に合わせた最適と予想される備えができます。
予防接種の有効性について
インフルエンザワクチン(予防接種)は「絶対に感染を防ぐワクチン」ではありません。しかし、医学的に確立された大きなメリットがあります。
有効性①:重症化を防ぐ
最も重要な効果は重症化予防です。
- 高熱で寝込む期間が短くなる
- 肺炎・脳症などの重い合併症のリスクを下げる
- 高齢者や基礎疾患のある方の入院・死亡リスクを減らす
特に高齢者では、予防接種により入院リスクが約40〜60%低下すると言われています。
有効性②:家庭内・職場内の感染拡大を防ぐ
ワクチンを接種していると、感染した場合でもウイルス量が少なくなるため、周囲への感染を広げにくくなります。
- 家族に高齢者や乳幼児がいる方
- 受験生
- 仕事で休めない方
こうした方にとっては大きなメリットがあると考えます。
まとめ
インフルエンザは A型・B型の複数の型が毎年変化(抗原変異)しながら流行する感染症です。そのため、
- 毎年の予防接種が必要であり、
- 予防接種は重症化予防・感染拡大防止に高い効果があります。
「絶対に感染しないワクチン」ではありませんが、かかったときの症状を軽くし、入院や重い合併症を防ぐための大切な手段です。
ご自身とご家族を守るためにも、 流行前の接種をご検討ください。