• 2026年7月24日

CPAPを始めた方へ うまく使えていない時はどうすれば?

CPAPを始めたばかりの頃は、顔にマスクを着けたまま眠ることや、空気が流れ続ける感覚に戸惑うことがあります。治療の必要性を理解していても、実際に毎晩使い続けるとなると、思うように眠れず、不安や焦りを感じる方も少なくありません。

CPAPがうまく使えない原因は、単に慣れていないことだけではありません。マスクのずれや空気漏れ、鼻づまり、口の乾燥、圧の違和感、寝室の環境などが関係している場合があります。使いづらさを我慢するのではなく、原因を確認しながら自分に合う状態へ調整していくことが大切です。

マスクから空気が漏れる原因と対処

マスクから空気が漏れる主な原因は、装着位置のずれ、サイズや形状の不一致、ベルトの緩みなどです。寝返りを打ったときに枕がマスクへ当たり、密着していた部分がずれることもあります。空気が目に当たる場合や、空気の音で目が覚める場合も、マスクがずれている可能性があります。

空気漏れを止めようとしてベルトを強く締めすぎると、顔に痛みや赤みが出るだけでなく、マスクのクッションが変形して漏れが増える場合があります。実際に眠る姿勢で位置を調整し、それでも改善しない場合は、マスクのサイズや種類を見直す必要があります。

マスクの痛みや肌のかぶれがある場合

マスクが当たる部分に痛みや赤みが出る場合は、ベルトの締めすぎや、顔の形に合っていないことが原因として考えられます。鼻の付け根や頬、額など、同じ場所へ圧力がかかり続けると、皮膚が傷つくこともあります。

かゆみやかぶれがある場合は、汗や皮脂、マスクに残った汚れ、洗浄剤のすすぎ残しなども確認してみてください。マスクは定期的に洗浄し、十分に乾燥させてから使用してください。赤みや痛みが続く場合は、素材や形状が異なるマスクへ変更する方法もあります。

睡眠中にマスクを外してしまう場合

眠っている間に無意識にマスクを外してしまう方もいます。寝ぼけて外しているように思えても、空気漏れ、鼻づまり、圧迫感、息苦しさなどの不快感が影響している可能性があります。

マスクを外してしまう時間や、起床したときに鼻や口が乾いていないか、顔に痛みがないかを確認しておくと原因を探しやすくなります。装着方法や空気圧の設定を調整したり、マスクの種類を変更したりすることで、朝まで使いやすくなる場合もあります。

鼻づまりや鼻水がある場合

CPAPは鼻や口を通して気道へ空気を送るため、鼻づまりがあると息苦しさを感じやすくなります。アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症などがある場合は、もともとの鼻の通りにくさがCPAPの使用に影響していることもあります。

鼻づまりが原因で口呼吸になると、口や喉の乾燥、空気漏れにもつながります。鼻水やくしゃみが続く場合も含め、鼻の症状が強いときは、耳鼻咽喉科で原因を確認することが大切です。鼻炎などの治療を行うことで、CPAPを使いやすくなる場合があります。

鼻の乾燥や鼻血が気になる場合

CPAPから流れる空気によって鼻の粘膜が乾燥すると、鼻の奥に痛みを感じたり、鼻血が出やすくなったりすることがあります。特に気温や湿度が低い時期は、冷たく乾いた空気が鼻への刺激になりやすいため注意が必要です。

加温加湿機能を利用し、寝室の温度や湿度を整えることで、乾燥を抑えられる場合があります。鼻血を繰り返す場合や、片側だけの鼻づまりが続く場合は、鼻の粘膜に傷や炎症がないか確認する必要があります。自己判断で使用を続けず、耳鼻咽喉科へご相談ください。

口や喉が乾く場合

朝起きたときに口や喉が強く乾いている場合は、眠っている間に口が開き、CPAPの空気が口から漏れている可能性があります。鼻づまりがある方や、もともと口呼吸をしている方は、口から空気が漏れやすくなります。

口漏れが起こると、治療に必要な空気圧が保ちにくくなるだけでなく、風の音や乾燥によって途中で目が覚めることがあります。加湿機能や鼻の状態を確認し、必要に応じて鼻と口を覆うタイプのマスクへの変更を検討します。

息苦しさや空気圧の違和感がある場合

CPAPを装着したときに息苦しいと感じる原因には、開始時の空気圧が合っていないことや、息を吐くときに抵抗を感じていることがあります。空気が強すぎると感じる方がいる一方で、空気圧が低いために空気が足りないように感じる方もいます。

機種によっては、眠りにつくまで低い圧から始める機能や、息を吐くときの圧を弱める機能があります。設定を調整することで楽になる場合がありますが、空気圧を自己判断で変更すると治療効果が低下する可能性があります。必ず医師や機器の担当者へ相談してください。

腹部の張りや胃の不快感がある場合

CPAPの使用後にお腹が張る、げっぷが増える、胃が痛むといった症状が出ることがあります。これは、送り込まれた空気の一部が食道から胃へ入り込んでいることが原因として考えられます。

空気圧が高い場合や口から空気が漏れている場合に起こりやすいため、圧の設定やマスクの状態を確認します。症状が繰り返す場合は、我慢して使用を続けず、医師へ相談してください。強い胸の痛みや呼吸の苦しさがある場合は、CPAPによる症状と決めつけず、早めに医療機関を受診することが必要です。

チューブやマスクに水がたまる場合

チューブやマスクの内側に水滴がたまるのは、加湿された空気が冷えて結露するためです。特に冬場や室温の低い寝室では起こりやすく、水滴の音や冷たさで目が覚めることがあります。

加温チューブやチューブカバーを使用したり、加湿設定を調整したりすると改善する場合があります。CPAP本体はマスクより低い位置へ置き、チューブにたまった水が顔へ流れにくい状態にします。機器を布団で覆うと吸気口をふさぐ可能性があるため、説明書に沿って使用してください。

CPAPを中止する前にご相談ください

CPAPがうまく使えない原因は、ひとつだけとは限りません。鼻づまりによって口呼吸になり、空気漏れが増え、乾燥や中途覚醒につながるなど、複数の問題が重なっている場合があります。

使えない日が続いても、自己判断で治療を中止する必要はありません。マスクの変更、鼻の治療、加湿機能や空気圧の調整によって改善できることがあります。使い続けることがつらいと感じた時点で、早めに医療機関へご相談ください。

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