- 2026年7月28日
手足口病にかかった際の生活のポイント
子どもの病気と思われがちな手足口病ですが、大人が感染すると症状が強く出ることもあり、仕事や家事に支障が出るケースも少なくありません。
特に、子どもの看病をしているご家族や、保育園・幼稚園で働いている方は感染の機会が多く、注意が必要です。
まずは「無理をしない」ことが最優先です
大人の場合、
- 口内の痛みが強く食事がとれない
- 発熱や全身倦怠感が長引く
- 手足の発疹が痛む・歩きづらい
など、日常生活に影響が出やすいことがあります。
症状のピークは発症後2〜3日ほどで、多くは1週間以内に改善します。
仕事は、ご自身の症状によりますが、症状が辛く、可能であるのなら症状がつらい場合は、無理をせず休養をとるか、可能であれば在宅勤務を検討頂いてもよろしいかと思われます。
水分補給は「こまめに・常温で」
口内の痛みで飲食がつらくなるため、脱水に注意が必要です。
水分補給を心掛け、やわらかく刺激の少ない食事がおすすめです。具体的には、
- 常温の水・麦茶など
- ゼリー飲料
- タージュなど刺激の少ないもの
が向いています。コーヒー・アルコール・炭酸飲料などは刺激が強く、痛みを悪化させることがあります。
食事は「痛みの出ないもの」を選びましょう
おすすめの食事としては、おかゆ、うどん、スープ、ヨーグルト、プリン・ゼリーなどがおすすめです。熱かったり、冷たかったり、味が濃かったりすると刺激になる可能性があります。常温かつ薄味で用意することをおすすめします。
避けたい食べ物としては、熱いもの、辛いもの、酸味の強いもの(柑橘・酢)、濃い味のもの、ざらざらしたもの(揚げ物・固いパン)が挙げられます。
入浴・運動はどうする?
発熱や強い倦怠感がある間は、入浴や運動は控えめにしましょう。熱が下がり、体調が安定していれば入浴は問題ありません。ただし、発疹が痛む場合は短時間で済ませると楽です。お湯で手や足が染みるようであればシャワーだけでもいいかもしれません。シャワーの温度はぬるめにしてあげると刺激が少なくなり、楽に感じる方もいらっしゃると思います。
運動は、体力が戻るまで無理をしないことが大切です。
家族への感染を防ぐために
基本的に、大人が感染した場合もお子さまが手足口病に感染した時と同じです。特に注意したいポイントは以下の通りです。
- トイレ後の手洗いを丁寧に(便からのウイルス排泄は3〜4週間続くと言われています)
- 家族とタオルや食器を共有しない
- 可能であれば寝室を分ける。
※難しい場合は、できる範囲で距離をとり、換気や手洗いを丁寧に行いましょう。 - ドアノブ・洗面所・スマホなどをこまめに清拭
- 咳エチケット(マスク着用)
仕事復帰のタイミング
子どもの登園基準と同様、
- 発熱がない
- 水分・食事が普段通りとれる
- 口内痛が落ち着いている
が目安になります。一応、勤務されている職場にも確認頂いた方が確実です。
※発疹は1〜3週間残ることがありますが、全身状態が良ければ出勤は可能です(発疹が残っていても感染力はほぼありません)。
受診の目安
手足口病への根本的な治療法はありません。しかし、人によっては、強く症状が生じて日常生活もままならなくなることがあり、対症療法として、お薬を処方することが可能です。
以下の症状がある場合は早めの受診をおすすめします。
- 高熱が続く
- 水分がほとんど摂れない
- 強い頭痛・嘔吐
- ぐったりしている
- 非常に稀ですが、胸の痛みや動悸がある場合
地域に根ざしたクリニックとして、できる限りの対応はさせて頂きます。
まとめ
手足口病は多くが自然に治る病気ですが、大人は症状が強く出ることがあり、生活の工夫が必要です。 水分補給・痛みへの対処・家族への感染予防を意識しながら、無理をせず回復を待ちましょう。
体調に不安がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。